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駄々っ子

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二人で会うのは久しぶり。

私の部屋に来るのはもっと久しぶり。

キスも同じだけ御無沙汰だった。


狭いワンルームのこの部屋は

服と香水とコスメで溢れていて。

でもその他が、例えば食に関するものは欠けていて。


料理はしない、ときっぱり言ってしまったら

あっさりいいよ、と言われてしまった。

僕が悪かったのだから、と。


カルーアを濃いめに割りつつ私ひとりで半分以上空ける。

お供はチョコレート。

彼は大量に茹で上がったパスタ。


お酒には弱くないはずなのに急激に眠くなる。

温かい彼の肩に寄りかかっていると、どうしようもない安心感が私を無防備にする。

自分が言ったのかと思うと阿呆らしくなるような言葉が二人に気持ちを確かめ合わせる。


うんざりする程繰り返した口づけと、解かれた両肩の細いリボン。

一体どういうつもりなのか、欲しがった彼と、本当に不覚にも、もっと、と欲しがった私。

思い出すと鳥肌が立ってしまうのに、昨日のハグ。


こういう甘い抱擁ならいいと思った。

こういうやわらかな温かさならいいと思った。

妙な懐かしさ、素直な喜び、なんて優しいキスをするんだろう。


帰り際の彼の瞳。

適当な言い訳、

今の私にはせつなすぎる。

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